「手首が痛くて、テーピングとサポーターどっちを使えばいいのかわからない」
「サポーターを買ってはみたものの、これで本当に合っているのか不安」
「テーピングをどのくらいの強さで巻けばいいのか、自己流でいいのか心配」
このような悩みをお持ちではありませんか?
テーピングやサポーターは、どちらも腱鞘炎のセルフケアとしてよく使われていますが、「とりあえず巻いておけば安心」となんとなく選んでいる方も多いのではないでしょうか。実は、痛みの出方によって向き不向きがあり、正しく使わないと逆効果になることもあります。
腱鞘炎は、デスクワークや家事、スマホの操作などで手や指を酷使する方に多くみられる症状で、中高年だけでなく比較的若い世代にも起こります。今回は、テーピングとサポーターの違いや、腱鞘炎にはどちらが向いているのか、そして使用するうえでの注意点について詳しく解説します。
テーピングとサポーターの違いとは?
サポーターは、あらかじめ形が決まった布製の器具をはめ込むタイプです。着脱に時間がかからず(1か所30秒ほど)、誰でも同じようにフィットさせられます。繰り返し使えるため、長い目で見るとコストは抑えやすくなります。
一方のテーピングは、伸縮性のあるテープを手首に直接巻きつけるタイプです。装着には慣れが必要ですが、巻き方によって固定の強さを細かく調整できます。薄手でフィット感に優れているため、動きの多い作業でも違和感が出にくい利点があります。
「手軽に、繰り返し使いたい」ならサポーター、「症状に合わせて細かく調整したい」ならテーピングが向いています。
腱鞘炎にはどっちがおすすめ?
「動作」「症状」「目的」など、何を基準にするかによってどちらを選ぶかが変わります。
動作の種類で選ぶ
手首を反らしたり捻ったりしたときに痛みが強く出る方には、中に薄い板が入ったような固定力の高いサポーターが向いています。痛みの原因になる動作の制限がしやすいためです。
一方、物を強く握ったときや体重をかけたときに痛みが出るものの、軽い動作はできる方には、動きを保ちながら支えられるテーピングも選択肢になります。
症状の重さで選ぶ
痛みが強く日常動作にも支障が出ている場合はサポーターでしっかり固定し、痛みが軽く一時的な負担を減らしたいだけの場合はテーピングで様子を見るのがおすすめです。どうしても動かさなければならない時間帯だけテーピングを使うという組み合わせ方もできます。
目的・シーンで選ぶ
日常生活のなかで「なんとなく不安」「関節が安定しない」程度であれば、着脱が簡単なサポーターが便利です。一方、スポーツや楽器演奏のように、動作中も一定の固定力を保ちたい場面では細かく調整できるテーピングが実用的です。今の自分がどんな場面で使いたいかで選びましょう。
迷ったら専門家に相談を
ただし、テーピングは巻き方を誤るとかえって手首に負担をかけることがあります。自己流で済ませず、早めに整形外科を受診し、医師や理学療法士から指導を受けることが望ましいです。サポーターについても、目的(デスクワークや楽器など)によって適したタイプが変わるため、受診の際にあわせて相談することをおすすめします。
サポーター・テーピング使用時の注意点
どちらも正しく使えば心強い道具ですが、使い方を誤ると逆効果になることがあります。
まず共通して気をつけたいのが、締め付けすぎないことです。強く固定しようとするあまりきつく巻いてしまうと、血行不良を起こし、しびれや肌の変色につながることがあります。装着中に指先が冷たくなったり色が変わったりした場合は、一度緩めてください。
サポーターは、1回の使用を2〜3時間程度にとどめ、休憩のタイミングで外すのが目安です。長時間つけっぱなしにすると、手首まわりの筋肉が自分の力を使わなくなり、かえって筋力が落ちてしまうことがあります。就寝時の使用については、寝ている間は体がほとんど動かず血流が滞りやすいため、基本的には外すことをおすすめします。どうしても夜間に固定したい場合は、自己判断せず医師に相談してください。
テーピングは、汗や汚れがついたまま長時間貼り続けると、肌がかぶれる原因になります。毎日使う場合はこまめに貼り替え、同じ場所に貼りっぱなしにしないようにしましょう。また、利き手側の手首に巻く場合、片手だけでは思うように巻けないこともあります。無理に自分で巻こうとせず、家族に頼むか、難しければサポーターに切り替えるのも一つの方法です。
さいごに
テーピングとサポーターは、あくまで日常生活の負担を減らすための補助的な道具です。痛みが長引く場合や違和感が続く場合は、自己判断で使い続けず、早めに整形外科へご相談ください。