「健康診断で動脈硬化を指摘された」
「毎日ストレスの多い生活を送っている」
そんなお悩みはありませんか?
実は、「ストレス」と「動脈硬化」には深い関係があることが分かっています。
この記事では、なぜストレスが動脈硬化を進めてしまうのか、そのメカニズムと今日からできる予防法を分かりやすく解説します。
ストレスは心筋梗塞や脳梗塞の「隠れた引き金」
心筋梗塞や脳梗塞の主な原因は、加齢、喫煙、高血圧、脂質異常症、糖尿病、肥満などですが、実はストレスも大きな原因(リスクファクター)の一つです。
実際の調査でも、心筋梗塞を起こした人は、起こしていない人に比べて「仕事上で強いストレスや、慢性的なストレスを感じていた割合」が明らかに高いというデータが出ています。
心筋梗塞や脳梗塞は、血管が硬くなる「動脈硬化」が原因で起こります。そのため、ストレス社会を生きる私たちにとって、ストレスケアは血管の健康を守るための重要な課題なのです。
なぜストレスで動脈硬化が進むの?3つの理由
ストレスが体に加わると、体内では以下のような悪循環が起こり、動脈硬化が進行してしまいます。
①ストレスホルモンが血管を傷つける
過度なストレスを感じると、体内で「コルチゾール」というストレスホルモンが長期間分泌されます。これが原因で、血管の壁に免疫細胞が入り込みやすくなり、血管内にコブ(プラーク)ができて動脈硬化が進んでしまいます。
②孤独や不安が「悪玉コレステロール」を増やす
「社会的孤立」や「孤独」といったストレスを感じると、脳内で分泌される幸せホルモン(オキシトシン)が減ってしまいます。すると、肝臓での脂質の代謝がうまくいかなくなり、血液中に悪玉コレステロールや中性脂肪が増えて動脈硬化を加速させます。
③血圧が急上昇して血管のコブが破れる
心理的なストレスがかかると、心拍数や血圧がグンと上がります。これにより血管に強い圧力がかかり、血管内にできたコブ(プラーク)が破れてしまうことがあります。これが心筋梗塞を引き起こす直接のきっかけになるのです。
ストレスによる動脈硬化を防ぐ!今日からできる対策
血管を守るためには、ストレスをため込まない工夫と、生活習慣の改善が大切です。
心のケア(ストレス管理)
- 友達や家族とおしゃべりをして気分転換をする
- 趣味の時間を持ち、ゆっくり休む
- 一人で抱え込まず、眠れない日や不安が続くときは、周りの人やこころの専門家に相談する
体のケア(生活習慣の改善)
ストレス以外の原因を減らすために、以下のポイントを意識してみましょう。
食事
腹八分目を意識し、お肉の脂身や甘いお菓子を控えめにする。魚(青魚など)や野菜(食物繊維)、減塩を意識する。
習慣
タバコを控え、お酒は適量にする。適度な運動を習慣にする。
さいごに
動脈硬化は、初期の段階ではまったく自覚症状がありません。しかし、気づかないうちに進行すると、ある日突然、心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる病気を引き起こします。
もし頸動脈エコーなどの「動脈硬化検診」で異常を指摘されたら、放置せずに必ず専門医療機関を受診してくださいね。心と体の両方を労わって、しなやかな血管を保ちましょう。