困った時に頼りになる「総合内科医」とは

  • 2026年7月10日
  • 2026年7月10日
  • 内科

総合内科医とは?

総合内科医は、内科疾患を専門とする医師で、資格としては総合内科専門医があります。これまでは、内科医として広い知識と練磨された技能を備えた、一定レベルの実力を持ち信頼される内科医として、日本内科学会が認定する「認定内科専門医」の資格がありました。2018年には新しい専門医制度がスタートし、内科領域の上位資格である「総合内科専門医」が作られました。「総合内科専門医」は、内科全般にわたり高い水準の診断・治療能力と複雑な病態への対応力を備えた医師で、「患者を全人的に診ることができる内科医」として、育成・認定されています。簡単にいうと、一段階目の基本の資格が「内科専門医」で、内科の研修を修了した内科医師が基本的に全員目指す資格です。さらにその上の二段階目が「総合内科専門医」です。

全国の認定者数は45,635名です(2026年4月現在)。近年はその必要性が高まり人数は増えています。

総合内科医はどんな症状・病気を診るのか

では、総合内科医が対応する疾患や診療内容を具体的にご紹介します。患者様にとって最初に訪れる医師で、一般的で幅広い症状に対応します。具体的には、発熱や全身倦怠感、頭痛や胸痛などのさまざまな痛み、めまい、むくみ、食欲不振、体重減少、健診結果異常などです。診察や適切な検査を行った上で、治療などを進めます。

疾患としては、風邪やインフルエンザ、感染症や肺炎、高血圧、脂質異常症や糖尿病などの慢性疾患、貧血や頭痛、アレルギーといった頻度の高い疾患はもちろんのこと、炎症性疾患や膠原病・自己免疫性疾患(関節リウマチなど)、血液・リンパ系疾患などの比較的専門的な疾患まで幅広く対応します。

また、複数の疾患を並行して管理することも総合内科医の重要な役割です。日本では急激な高齢社会の進展に伴い、複数の慢性疾患を抱える患者が増加しています。このようななか、臓器別の専門家だけでは対応が難しい、長期的な視点が求められる、といった課題に対して、内科全体を俯瞰し、診断・マネジメントする医師のニーズが高まっているのです。こういった医療ニーズに対応するのが、総合内科専門医です。

さらに、疾患のなかには、簡単に診断のつかない症状や原因の特定できないものも多くあります。一つの臓器に限定せず体全体を診ることで、さまざまな検査や治療を通じて診断をつけたり、治療を行ったりします。必要に応じて、臓器別専門医への橋渡しや連携を行いながら、患者様の健康に貢献します。

一つの臓器や疾患にとらわれず、患者様の心理的・社会的背景を含めて全人的な診療を行うのが総合内科医です。

「何科に行けばいい?」迷ったときは総合内科に相談を

何科にいけば良いかわからない時や複数の疾患がある場合、まずは総合内科を受診してみてください。総合内科は患者様が最初に訪れる最初の相談窓口です。

普段との体調の変化、例えば発熱や咳、倦怠感、めまい、頭痛が出て数日経っても改善しない場合、受診を検討してください。また、あまりに急激な頭痛や胸痛などの痛みの場合は、急いで受診したほうがよい場合があります。判断が難しい場合、電話での相談を使ってください。救急車を呼ぶべきか受診するべきか迷った時は#7119へ、小児の場合は#8000です。

さらに、何週間も体調不良が続く、めまいやむくみがとれない、食欲不振が続く、体重が減ってきた、というような症状の場合も、総合内科を頼ってください。適切な診察や検査を通じて診断し治療を行います。

専門的な検査や治療が必要な場合は、各専門科と連携することもあります。例えば、循環器内科は、不整脈や狭心症、心不全など心臓や血管に関する疾患を扱います。胃や腸、肝臓などの消化器を見るのが消化器内科です。その他の内科には呼吸器、肝臓、腎臓、内分泌代謝、アレルギー、リウマチ、糖尿病、血液、感染症、神経などがあり、内科以外に皮膚科や整形外科、眼科、耳鼻咽喉科などがあります。さまざまな科と協力しながら患者様の健康の向上を行います。

さいごに

総合内科専門医は、内科全般の高い診断・治療能力と複雑な問題への対応力を備えた専門家です。幅広いさまざまな症状や疾患に対応する、最初の窓口としての役割を担います。一つの臓器や疾患に限定せず、患者様の体全体を診る全人的な診療を行います。受診する科がわからない場合や複数の疾患を抱える場合、総合内科に相談してください。適切な検査や治療、各専門科との連携を行いながら、健康に貢献します。