脱水症状で頭痛や吐き気が起こる理由と対処法

  • 2025年12月9日
  • 2025年12月9日
  • 熱中症

脱水による頭痛や吐き気は多くの方に起こりうるサインで、早く気づけば自宅で十分に回復できます。一方で、放置すると重症化することもあるため、早めの対処が大切です。

ここでは脱水でこれらの症状が起こる理由と、自宅でできる対処法をわかりやすく解説します。

不調を感じたときに迷わないためにも、今日から役立つ知識を持っておきましょう。

脱水症状の原因とサイン

脱水症状は、体内の水分が失われたり、水分補給が追いつかなかったりするときに生じます。

人のからだの約60%は水分で構成されており、この水分が不足すると血液のめぐりや体温の調節、栄養の運搬がスムーズにおこなえなくなります。その結果、頭痛や吐き気などの症状があらわれるのです。

脱水症状が起こる主な原因

脱水症状が起こる主な原因は、以下のとおりです。

  • 多量の発汗(暑さ、運動、緊張など)
  • 下痢、嘔吐
  • 発熱
  • 水分摂取不足

特に風邪や胃腸炎、夏場の屋外活動では複数の要因が重なるため、脱水が起こりやすくなります。

脱水症状のサイン

からだの水分が少なくなるにつれて、あらわれる症状は以下のように変化します。

水分減少率(体重に占める割合)と主な症状

【~2%(軽症)】

  • のどの渇き
  • 口や唇の乾燥
  • 尿量の減少 など

【3~4%】

  • 頭痛
  • 吐き気
  • 疲労感 など

【5%以上】

  • からだの震え
  • けいれん
  • 意識もうろう など

参考:熱中症環境保健マニュアル|環境省

頭痛や吐き気が出ている時点で、すでに脱水は中等度まで進行している可能性があります。

特に高齢者や子ども、持病のある方は、脱水症状が急速に進行しやすいため、早めの対応が重要です。

セルフチェックと対処法

脱水は放置すると頭痛や吐き気が悪化し、重症化すると意識障害につながることもあります。早めに気づいて適切に対応し、重症化を防ぎましょう。

脱水が疑われるときのセルフチェック

「脱水かも?」と感じたら、以下の状態にあてはまるかチェックしてみましょう。

  • 口の渇きが強い
  • 尿の色が濃い、トイレの回数が多い
  • 体重が急激に減少している
  • 疲れやすさ、だるさがある

症状のチェック以外に「皮膚の戻り」と「爪の色の戻り」で脱水かどうかを確認する方法があります。

手の甲の皮膚をつまんで離したときに元に戻るのが遅い、または爪を押して白くなった部分が元の色に戻るまでに時間がかかる場合は、脱水が疑われます。

脱水を疑われるときの対処法と受診の目安

脱水が疑われるときは、まず少量ずつこまめに水分を摂ることが大切です。一気に飲むと吐き気が悪化しやすいため、数口ずつ時間をあけて摂取しましょう。

水よりも電解質を含むスポーツドリンクや経口補水液のほうが吸収されやすく、失われたミネラルも補給できます。涼しい場所で安静にし、頭痛がある場合は額や首を冷やすと症状がやわらぐこともあります。

軽症であれば数時間〜1日程度で回復しますが、体調が優れないときは無理に活動せず、こまめな水分補給と休息を優先させてください。

ただし、以下の症状がある場合は医療機関の受診が推奨されます。

  • 激しい頭痛や吐き気が続く
  • 嘔吐が続き、水分をほとんど摂れない
  • 尿がほとんど出ない、または濃い色の尿しか出ない
  • めまい・立ちくらみが強く、立っていられない
  • ぼんやりする、反応が鈍いなど意識に変化がある

これらは重度の脱水の可能性があり、自己判断での対応は危険です。特に高齢者や子ども、持病のある方は早めの受診で重症化を予防しましょう。

予防するためのポイント

脱水は日常の工夫で予防できます。以下のポイントをおさえておくと安心です。

  • こまめに水分補給する習慣をつくる
  • 汗をかく日は電解質を含む飲料(スポーツドリンク・経口補水液)を活用する
  • 室内の乾燥を防ぎ、適度な湿度を保つ
  • 睡眠・食事・休息を整え、体調不良をためこまない
  • アルコール・カフェインを含む飲料は飲みすぎない
  • 高齢者・子どもは時間を決めて水分補給をおこなう

寒い季節になると、のどが乾きにくくなるため水分摂取を怠りがちですが、暖房のきいた室内は意外と乾燥しやすく、脱水を引き起こす要因となり得ます。

季節にかかわらず、日頃から「のどが渇く前に飲む」意識が大切です。

さいごに

頭痛や吐き気は「脱水のSOS」であり、見逃してはいけない大切なサインです。水分と電解質を正しく補給し、からだを休めることで多くは改善します。日頃から水分補給の習慣を身につけ、体調不良時や暑い日はいつも以上に意識することが、脱水予防につながります。

もし症状が長引いたり、重度の脱水が疑われたりする場合は、迷わず医療機関を受診してください。正しい知識と早めの対応で、自分や家族の健康を守りましょう。